JAAM院外心停止(OHCA)レジストリの概要

目的

心停止症例の蘇生に関わるデータを収集し、客観的な検証を行う事により、心停止症例の救命率を向上させること。

目標

  1. 地域の救急医療体制改善のためのPDSA(Plan, Do, Study, Act)サイクルの確立
  2. 救急医療に関わるレジストリ集約と現場負担の軽減
  3. 救急蘇生領域の臨床研究・疫学研究実践の促進
  4. 客観的なデータに基づく、参加施設へのフィードバック/ベンチマーキング

対象施設

日本救急医学会学会員所属施設のうち参加を希望する施設
(救急科専門医指定施設を中心に呼びかけ予定)
(3年を目処に全指定施設を網羅した登録を目指す。日本救急医学会「学会主導研究評価特別委員会」にて承認済)

対象期間

第1期:2014年6月1日~2016年12月31日
(2017年1月1日以降も引き続き症例登録継続)
※症例登録は各施設でIRBが通過してから可及的速やかに開始

対象症例

参加施設に搬送されたすべての病院外心停止症例

記録内容

項目一覧」「データ入力に関わるルール」を参照
WEB上での登録
※施設毎に選択。
※(記録内容は意見交換会を経て1年に1回更新予定)

レジストリ運営方法

運営母体:日本救急医学会「院外心停止例救命のための効果的救急医療体制・治療ストラテジの構築に関する学会主導研究推進特別委員会」

  • 特別委員会委員が定期的にデータをクリーニング(初期クリーニングは業者委託)
  • 1年に1回データセットを登録参加施設に配信。基本的統計については特別委員会が発表(学会HPや学会誌上)
  • 研究参加施設対象の意見交換会を年2回開催し、記録内容に関する提案と審議、オーサーシップの調整を行う
  • 研究企画・解析計画が重複した場合は、研究者及び特別委員会で調整。選ばれたものが該当研究の研究代表者となる(優先期間を設定予定)。

スケジュール

スケジュール

■PDCA 、PDSA サイクルについて
本レジストリの趣旨、目的にあるPDSAという言葉をご覧になって、PDCA(Plan, Do, Check, Act)の間違いでは?とお思いになった方もいらっしゃるかもしれません。最近、PDCAに代わって、PDSA(Plan, Do, Study, Act)という言葉が散見されるようになってきました。例えば、CoSTR2010あるいはJRC2010蘇生ガイドラインの普及・教育のための方策(EIT)の章において、ガイドラインの普及と実践に関連して「PDSA(Plan、Do、Study、Act)サイクルのように、問題が生じたときにすみやかに対応し改善する行動様式が・・・」という記載があります。
今回のレジストリ構築の目的は、まさに救急医療関係者がOHCAの入院後の治療などに関する臨床Study を行えるような共通プラットホーム作成であります。Studyが論文となり、わが国あるいは世界のガイドライン作成などに引用され臨床現場に還元されること、StudyのためのStudyではなく、Studyを通じて、救急医療の質を改善し、OHCAからの救命率向上につなげることを目指しています。そのような意味も込めて、本レジストリの説明文書の中では「PDCA」ではなく、「PDSA」としています。